第1章 

19/19
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
「・・・・・・こ、輝?」 「・・・・・・・・・寝ちゃったんじゃない?安心してさ!」 「・・・・・・・輝・・・・!」 「ま、私らはもう帰んなきゃだし!じゃねー!」 「え、あ!?ちょ、亜衣!!寿々・・・!!?」 「・・・・・・ん」 「・・・・・あ、輝・・・!」 「・・・・え、・・・・あ、速水?!」 「な、帰ってよかったのに!!」 「俺だって帰りたかったけどな、あいつらが、もし運ぶことになったらって言って―――――― ・・・あいつらは?」 「・・・・帰った・・・?」 「は!?」 「・・・・・・・ん、帰ったよ」 「・・・・マジかよ・・・!!一発殴ってやろうと思ったのに・・・」 「・・・・そ、それより、輝、・・・・ありがとうございますっ・・・。」 「・・・・・は?何いきなり」 「いや、なんか・・・輝がみんな呼んで、運んでくれたって・・・重かったでしょ」 「いや別に。そこまでやわじゃねーし・・・てかもう6時過ぎてんぞ?帰ろうぜ」 「・・・あ、うん」 「・・・・大丈夫なのかよ」 「・・・・ん、まあへいきかな」 「まあって・・・・なんか頼りねーな」 「そりゃあ男子ほどの頼りがいはありませんよ」 「・・・・あ!鍵!!ごめんね輝、待たせておいて悪いんだけど、さき帰ってもらっていい!?返さなきゃ・・・!!」 「・・・・あ、おう。じゃあ、気をつけろよ・・・?どっかでぶっ倒れてもしらねーぞ?」 「・・・あ、あぁ大丈夫!・・・本当にありがとう!」 「だからいいっつーの!!」 輝は、くるりと私に背を向けて帰って行った。 ・・・・・・・ 何だろう、・・・・・ 好きだって自覚したとたん、もうどうすればいいか分かんないよ。 ・・・・・ ・・・・好き、 ・・・・か・・・・。 ***
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!