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「・・・・・・こ、輝?」
「・・・・・・・・・寝ちゃったんじゃない?安心してさ!」
「・・・・・・・輝・・・・!」
「ま、私らはもう帰んなきゃだし!じゃねー!」
「え、あ!?ちょ、亜衣!!寿々・・・!!?」
「・・・・・・ん」
「・・・・・あ、輝・・・!」
「・・・・え、・・・・あ、速水?!」
「な、帰ってよかったのに!!」
「俺だって帰りたかったけどな、あいつらが、もし運ぶことになったらって言って――――――
・・・あいつらは?」
「・・・・帰った・・・?」
「は!?」
「・・・・・・・ん、帰ったよ」
「・・・・マジかよ・・・!!一発殴ってやろうと思ったのに・・・」
「・・・・そ、それより、輝、・・・・ありがとうございますっ・・・。」
「・・・・・は?何いきなり」
「いや、なんか・・・輝がみんな呼んで、運んでくれたって・・・重かったでしょ」
「いや別に。そこまでやわじゃねーし・・・てかもう6時過ぎてんぞ?帰ろうぜ」
「・・・あ、うん」
「・・・・大丈夫なのかよ」
「・・・・ん、まあへいきかな」
「まあって・・・・なんか頼りねーな」
「そりゃあ男子ほどの頼りがいはありませんよ」
「・・・・あ!鍵!!ごめんね輝、待たせておいて悪いんだけど、さき帰ってもらっていい!?返さなきゃ・・・!!」
「・・・・あ、おう。じゃあ、気をつけろよ・・・?どっかでぶっ倒れてもしらねーぞ?」
「・・・あ、あぁ大丈夫!・・・本当にありがとう!」
「だからいいっつーの!!」
輝は、くるりと私に背を向けて帰って行った。
・・・・・・・
何だろう、・・・・・
好きだって自覚したとたん、もうどうすればいいか分かんないよ。
・・・・・
・・・・好き、
・・・・か・・・・。
***
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