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「はぁ・・・」
トイレから出てきて、
一番先に出たのはため息。
あの教室に戻るかと思うと、
気持ちが重く沈んだ。
「よ、綾ちゃん」
「・・・ん?ああ、拓くん」
「あれ、そっちまでよそよそしい呼び方になってるよ」
「いや、そっちが綾ちゃんなんて呼ぶから、
私もなんとなくで」
「・・・さっき輝が言ってたんだけどさ・・・
・・1組どうなのよ」
「え?どうって?」
「なんてゆーか・・・こう・・
・・状況てゆーか・・・」
「・・・八木が猛威ふるってるかな(笑)」
「・・・星野?」
「うん、星野さん―――――・・・
って拓くん、星野さんと仲いいの?」
「・・・・・うん、ちょっと、ね」
「・・・・ふーん・・・・
あ、授業始まっちゃうや・・
・・じゃあまたね!」
「あ、うん。また」
・・・・拓くん、どうしたんだろ?
星野さんに、なにか思い入れがあるとか・・・?
・・・・・・・・なんだろう。
***
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