第2章

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「はぁ・・・」 トイレから出てきて、 一番先に出たのはため息。 あの教室に戻るかと思うと、 気持ちが重く沈んだ。 「よ、綾ちゃん」 「・・・ん?ああ、拓くん」 「あれ、そっちまでよそよそしい呼び方になってるよ」 「いや、そっちが綾ちゃんなんて呼ぶから、  私もなんとなくで」 「・・・さっき輝が言ってたんだけどさ・・・  ・・1組どうなのよ」 「え?どうって?」 「なんてゆーか・・・こう・・  ・・状況てゆーか・・・」 「・・・八木が猛威ふるってるかな(笑)」 「・・・星野?」 「うん、星野さん―――――・・・  って拓くん、星野さんと仲いいの?」 「・・・・・うん、ちょっと、ね」 「・・・・ふーん・・・・  あ、授業始まっちゃうや・・  ・・じゃあまたね!」 「あ、うん。また」 ・・・・拓くん、どうしたんだろ? 星野さんに、なにか思い入れがあるとか・・・? ・・・・・・・・なんだろう。 ***
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