第2章

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「・・・・はぁ。」 「なに、どうしたの。  ・・・ため息なんかついて」 「チョコバナナクレープ食べてる時が  一番幸せなんじゃないの??」 今日は土曜日。 久しぶりに、私と寿々と亜衣でお出かけ。 映画を見に来た。 「・・・・・いや、なんか・・・  星野さんとか、拓くんとか、  輝とか、優斗とか・・・  人間関係って疲れるな、って・・・」 「輝はともかく、  なんで星野さんや優斗くんや  池中くんがでてくるの」 「んー・・・  優斗はあんま関係ないかな・・・」 「じゃあ、池中と星野ってことか」 「寿々・・・えげつない呼び方」 「えー?私星野嫌いだし!  うじうじしてて・・・    嫌んなっちゃう」 「池中くんは?」 「池中とは接点ないし。  なんか軽そうだし。  チャラチャラしてそうだし。」 「・・・・寿々、  一生彼氏できなくても知らないよ?」 「別に要らないし、そんなもん」 寿々はそう言い切ると、 苺スペシャル生クリームクレープを かぷりと食べた。 「なんか、今日は  チョコバナナクレープも  おいしく感じない~・・・」 「めっずらしいね、  綾がそんなこと言うなんて、  さ!ねぇ亜衣?」 「だねぇ・・・  これは恋のお悩みでもなさそうだし・・・  相談に乗ってあげるとしますか!」 「しますか☆」 「いいいいよおおお  もう・・・・」 ・・・抵抗しても無駄か。 ***
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