第1章 

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*** 「・・・・ねぇ、綾・・・」 「ん~?」 「あんたさ・・・今変なこと考えてなかった?」 「えええ?・・・・まぁ・・・  ん!?変なことじゃないよ!!」 「うっそだぁ!顔がにやけてたよ~?綾!!」 「ふたりには分かんないよ、  あの漫画の良さが・・・!!」 「まぁぁったその話!?もう、  始業式までこれだよ亜衣!」 「寿々、何とかできないの~!?ほらさ、お得意の暴力でたたき直すとかいったぁっ!!」 「お前をたたき直してつぶしてやるよ」 「ごめんなさいっと!  はぁ、出席簿とかつけるのめんどくさ・・・・  ――――ってこれ副部長の仕事じゃん!!」 「おい!!綾!!!!!!・・・・・・・  ・・・・・・ふーくーぶーちょう!!!!!!!!」 亜衣が、ぷりぷりと怒って出席簿を差し出してきた。 ・・・あ、そっか・・・ 私、来年の副部長なんだ。 ・・・実感わいてない・・・ 「・・・・・・・・・はい!?あ、出席簿?  ああごめんごめん・・・」 「もう、綾ってば・・・・  今日、体育祭のマーチング曲が退場だからね!」 「・・・・・・」 「綾!!!!!!!!!!!!」 「はっはい!?ああ、  わかりましたわかりました・・・」 こんなふうに、綾は「漫画の男の子」 のことを考えては空想に明け暮れた、 変態気味の女子になっていたのである。 ***
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