第1章 

4/19
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
「明日から運動会の練習かあああああ・・・・」 「ま、組体操はいいとしてさ・・・・  騎馬戦とか競走とかレク走とかああああ  にっくたらしい!!!!」 「憎たらしいって言うか・・・  レク走は確かにねぇ、  あれただの運だしねぇ」 「んー、競走で周り全部陸上だよあたし?  それよりはいいじゃん寿々」 「亜衣は陸上並みに速いから  いいんだよ!!それに、綾も」 「んー?あたしは普通じゃない?  体力テスト平均ぴったしだし」 「あたしは平均以下なんですよっ!!!!」 「ああもう亜衣・・・  寿々の機嫌悪くなっちゃったじゃん」 「しょうがないよ、  リアルでもこうらしいから・・・」 「・・・・うるさいなぁ!」 「・・・・・ん?」 「前方から男子の集団・・・  あ、自転車か・・・」 「え、誰!?」 「・・・・・ん、輝と・・・・  その他取り巻き」 ・・・・・・輝ってなんであんなに人気あるのかなぁ。 そこまで嫌いでもないけど、 決して、感じのいいやつ・・・ ってわけでもないんだよね。 「・・・・・・・どうする?避ける?  いじられる?どっち」 「いや、いじられんのは  どうせ亜衣だけだろうし・・・」 「へ!?ひどいなあ!・・・  ・・・・ってもう20メートルもないよ?」 「・・・・よし、素通り」 「・・・うん、・・・・って何!?  なんであたしを寄せるの!?ちょっと寿々!!!」 「寿々・・・危ないってあああああああっ!?!?!」 亜衣を道の真ん中に寄せようとしていた 寿々を止めようとしたその時、 輝とその他一群は私たちの目の前に迫っていた。 ブレーキ掛けようよ!!! 「・・・・・・・きゃあああああっ!?!?!?!」 前にいた寿々と亜衣が後ろに倒れてきて、 (後ろ以外倒れる場所はないが) 私もそれに押されてうしろに崩れた。 「・・・・・・ひゃぁっ!?!」 背骨と腰に激痛が走る。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!