第1章 

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倒れた時に、無意識に後頭部をかばって、 背中を丸めたまま倒れてしまったらしい。 「・・・・・・・・・・・・いってて・・・・  っ・・・・・・・・・・亜衣、だいじょう・・  ・・・!?!?!?」 驚いていきなり起きてしまった。 亜衣はというと、・・・ おそるべき反射神経だが、無傷だったのだ。 亜衣はとっさに横に飛びでたらしく、 その代わりに寿々と私が衝突を受けるはめになったのだ。 「・・・・亜衣・・・・あのさ・・・あんたさ・・・・」 「・・・・寿々、大丈夫なの?」 亜衣は、傍観しているくせに上から目線で言う。 「もう!!心配してんだったら手伝っ・・・・  て・・・・・・・・・・・寿々!?」 ・・・・え!? 「・・・・え、水瀬死んだ!?」 輝がさも面白そうに自転車を降りた。 「もう、なんでブレーキ掛けなかったの!?」 「いや、藤谷にぶつかると思ったら面白くてね」 ・・・・・相変わらずのドSっぷり。津川輝! 「・・・寿々?寿々!!ちょっと寿々!?」 「死んでたら息してねーんじゃねーか?」 「・・あ、そうだね・・・息はしてるや・・・    ・・・・気絶?かな?」 「・・・水瀬が気絶とは・・・・写メっとくか」 「ちょ、やめときなよ!殺され・・・・・  ・・・・・・って寿々!?!?!」 「・・・・何カメラ向けてんだよ・・・・ひき逃げが」 「いや逃げてないし」 「何カメラ向けてんだって言ってんだよ」 「お前の気絶してる気ぃ抜けた顔をね」 「・・・・・・・・・・・携帯壊すよ?」 「壊せば?そのかわりお前殺すけど」
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