第1章 

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しょっぱなから校庭とか無いわぁ・・・・ と思いながら、靴を脱いだ。 ソーラン節とか、おととしからやってる組体操で慣れたせいか、そんなに痛みは感じなかった。 それに、今日は一人技と並び順くらいらしいし、まぁ平気だろ。 「・・・・はぁ、これ何の並び順だろ・・・・」 寿々は前のほう、亜衣は中くらいの上くらいだし・・・ すごく仲がいい人って、あんまり周りにいないもんだなぁ。 ま、前の子、好乃とは普通に仲いいんだけど。 「・・・・・はぁ。」 5.6時間目に体育っていうのは、私的にかなりキツイ。 昼休みと掃除、あわせて40分くらいしか経ってないのに、食べ物が消化されるわけない。 すると、なんかいきなり後ろからパンチが来た。 ごんっ。 「いったああ~・・・・誰!?」 いつもの癖で、ついガッつき気味に振り向いてしまった。 ・・・・・・・・・・・・・・あ。 この反応で、誰かわかった人は・・・・いるかな・・・ 「・・・・・・・・・・・・・・・なんだ、輝か」 「意外だな」 「は!?」 「お前って、殴ったら泣きそうなタイプかと」 「ええ!?そんな風に見える!?」 「いや、見えたから言ったんじゃん」
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