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私には2つの習慣がある。
1つは、恋愛相談サイトで同年代の女の子の恋の相談にのること。
中学2年生のころ、学校の至るところで“ケータイ小説”を貸し借りする女子生徒が見受けられたり、ギャラリーが初々しいカップルを囃したりと、生活のどこかに恋愛が関わっていた。
勿論、そんな環境で1日の大半を過ごしていた私にも、そのような話に人並みに興味はあった。
しかし、入学時からの近寄りがたいオーラのせいか友達は少なく、かろうじて仲良くしてくれていた子たちは恋愛そのものに関心なかったため、しかたなくそれとは無縁の生活をおくっていた。
だが人間の心理というものは不思議で、考えないようにしていても気になる話には自然に聞き耳を立てていて、私の関心が薄れることはなかった。
そんなとき、女子の会話の中で1つのケータイ小説サイトの名前を聞いた。
家に帰り実際にそのサイトにいってみると、恋愛相談サイトとリンクしている。
安全そうだったし、内容を少し見ただけで私が望んでいた世界が広がっていることが分かったのですぐに会員登録をした。
最初こそ、相談に返事を書いたときには大それたことをしているのではないかと不安になったが、数日後に報告と丁寧にお礼を聞いてホッとした。
それから私は頻繁にサイトにいき、相談にのるようになった。
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