序章

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だが、また再び人々は欲に呑まれ、争いを続けていた。 その一国、<ミリタリズム帝国>。 水の都とも呼ばれる程の、水を使った幻想的な街に、大きな軍施設がある。 <ミリタリズム帝国>は<海軍国家>とも呼ばれるくらい、海上においての戦を得意とし、それぞれの軍人たちの戦い方が様々で統一されていない、不思議な国家だ。 だが、子供が通う学校では、戦いの知識を教え、才能があれば軍に配属される。 大人の男性はほとんどが軍人で、日々訓練に明け暮れている。 そんな中、身分も出身も不明な軍人が一人。 その人は、国の為に力を尽くすことが嫌いだった。 そして、何処かで自分の存在意義を探していた。 ―私は、誰だ?
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