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「し、仕方ないさ。日下部だって成長する」
「成長ねぇ」
「大体この試作機は顕現装置(リアライザ)と相性が悪いんだよ」
陽介の目線がさらに右に行き、ボディースーツのような服、スラスターなど細かいパーツが並べられていた。
「顕現装置の制御に不満を言うことは自己否定よ。分かってる?」
「わーってるよ。言ってみただけだって」
「だったら良いけど。さてと、整備をちょちょいと終わらせようかね」
「あー、そうだ。右腕の随意領域(テリトリー)が展開しにくかったからちょっと見といて」
「じゃあ、陽介はコイツのプログラミングをやって」
そういって、咲はポケットから一枚の基盤を取り出した。
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