報告書No.01

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「まだ手を付けてなかったのかよ?」 「整備士は整備士で大変なのよ。専属の魔術師が暇つぶしの模擬戦をする度に整備しなきゃ──」 「──分かった分かった。やるよ」 「じゃあ、はい」 基盤を受け取った陽介は、キャスター付き工具箱からPCを取り出し、コードで基盤と接続し、その場に座り込んだ。 「チャートはメモ帳にあるから参考、くれぐれも変な機能つけないでよ。それが全ての基礎なんだから」 「なんだっけ?バンドスケッチ?」 「バンダースナッチよ。設計上ヒューマノイドをベースとした、いわゆる戦闘人形ね。上はこんなのでアレに対抗する気かしら?」 ──むしろ、人間にかもな 「えっ?なんか言った?」 「いや。作業に入るから静かにして」
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