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▽ ▽ ▽
「ふぁ……。デバック完了。顕現装置との接続異常なし」
作業を終え、立ち上がり背伸びをする。
「お疲れ様。はい」
「サンキュな」
咲からコップを貰い、口に傾ける。
「おかげで、あとはAIを繋げるだけになったわ」
「そっちは?」
「問題はなかったわ。慣れない武装だったから疲れてたんじゃない?たまには休まないと──」
咲は右一指し指を自分の頭に向け、手を広げた。
「──爆発しちゃうよ?」
「分かってる。隊長には───」
───ウゥウゥウウウゥ!!
倉庫内にけたましい警報音が鳴り響き、アナウンスが流れた。
『14時23分、金谷市に精霊出現!魔術師は速やかに現場に急行せよ!』
「咲!装備をランチャーにする!」
「了解っ」
陽介は、継ぎ接ぎをその場で脱ぐと、ボディースーツが露わになった。
そして、慣れた手つきかつ俊敏に足・手・胸と防具のような顕現装置を装着する。
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