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はっくしゅん!!
いきなり、豪快なくしゃみが聞こえた。
くしゃみの発した方を見ると、先程の兄の方――淳が顔を真っ赤にし、鼻をすすっていた。
さすがに、このままじゃ風邪引くよな…(汗)
「お風呂…沸かしてくるんで、先にお風呂でぬくもっちゃってください。」
と、淳に話しかけた。
「あ、ありがと、…うございます。」
人見知り?
もしくは女子が苦手?…いや、単に嫌われてるのか。
ま、そりゃそうだよな。
「お風呂、こっちです。あ、着替え、持ってきて下さいね。」
「あ、うん…じゃない、はい。」
なんで敬語なんだろ?同い年じゃん。
「えっと…敬語…ですか?同い年らしいんで、タメで良くないですか?」
と言うと、
怪訝な顔で
「…は?」
と返ってきた。
「あ、いや、その方が楽かな、って…。すみませんでした。変なこと言って。」
ダメだったかな?
あっ。
てか、嫌われてんだから当然か…!
何言ってんだろ?
もう余計なことしゃべらないでおこう。
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