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「あら?そう言えば、純ちゃんは?まだ学校?」
っ!!
…パパ、やっぱりあの事は言ってなかったのね…
ハァ…
私は、最初にため息をついてから、説明し始めた。
「純は、…妹は、2年前に交通事故に遭いました。それ以来、いちども目を覚ましていません。いわゆる植物状態ってやつです。たまに手が動いたりするので、まだ脳死判定はされていませんが…。」
「あ…あ、えっと…そうだったの。ごめんなさい…」
と、彼女は戸惑いながら言った。
ほら、この話をするとすぐ謝る。
みんなそうだ。
「いえ、父がちゃんと説明していなかったんですから。あなたが謝る必要なんて…」
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