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そこからは、長い沈黙が続くのを覚悟していた――
が、以外にも、そうではなかった。
なぜか彼女は笑顔に戻り、
「やだぁ!!真希ちゃん、やめてよ、"あなた" なんて~」
と、ケラケラ笑い出した。
最初はおとなしい女性だと思ったが、どうも違っていて、少しパワフルな女性だった。
「あ、すみません…。えっと…」
私が言葉に詰まると。
「私達、もう家族なんだから、お母さんって読んでちょうだい。 でも、最初っからそれはお互い恥ずかしいと思うから…って言うか私が恥ずかしいだけなんだけど…最初は好きな様によんでちょうだい!!」
良くしゃべる女性だな…
「えっと、じゃあ…聖子さん…?」
私がそう言うと、聖子さんはニンマリ笑ってグーと手をつき出してきた。
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