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そして、
「さ、時間も時間だし――晩ご飯は何がいい?いつもはどんなの食べてるの?」
私とパパにそう聞いた。
私達は顔を合わせた。
「別に…
何でも食べるよねぇ?」
「何でも食べるよなぁ?」
と、口を揃えて言った。
聖子さんは頬っぺたをプーと膨らませ、こう言った。
「じゃああなた達がいつも食べてるのより、ずーっとずーっと美味しいの、作ってあげる!!」
――――そう高らかに宣言してから一時間半後―――
彼女は、キッチンで悲鳴をあげていた――。
包丁で指を切ったのだと言う…
私は、聖子さんの指に絆創膏をはり、
「はい、これでOKです。」
と言い、
「後は私がやりますから――」
そう言って、冷蔵庫に入っている食材を眺めてた。
「ふんふん、よし。聖子さん、スパゲッティとオムライス、大丈夫ですか?」
と聖子さんに尋ねた。
「え!?…えぇ、うん、大好きよ?」
「良かった、ところで、聖子さんの息子さん達は、何時くらいに帰って来られますか?」
その時間に料理が出来たら冷めないで食べられるだろうと思い、尋ねた。
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