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そして3人に箱を一つずつ手渡した。
「これ…、着替えです。タグは切ってあるんで、大丈夫ですから。部屋を2つ空けてくるんで、そっちで着替えてください。それか、先にシャワー浴びられますか?」
「え…?わぁ、ありがとう!!」
そう言いながら、珍しい物を見るような目で私をじっと見つめてくる。
?なに?
「どうかしました?」
「え!?いや、ね?私達が雨に濡れたって言っただけなのに、タオルはまだしも服まで持って来てくれて…しかも、タグまで切ってあるし…淳と同い年とは思えないわ~って。」
!?私の方が純より年上なんだけど…何言ってんの?
意味分かんない。
「あの、私の方が純より年上ですよ?」
「真希ちゃん、16でしょう?淳も16よ?」
と、怪訝そうに言う。
そして、聖子さんの隣で濡れた髪を拭いていた私より少し背の高い青年に向かってこう尋ねた。
「ねぇ?淳?あなた、16よね?」
「?そうだよ?どうしたの?母さん。俺の歳、忘れたわけ?」
と、やや不機嫌そうに言った。
「え!!??ジュンって…私の妹のことじゃなかったんですか!?」
「あ!そっか…純ちゃんと同じ名前だものね、淳?」
「…俺、淳だけど…純って誰?」
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