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「さてと、なにからはじめよーかなぶふっ!!」
『!?』
「すいませーん、そっちにボール行きませんでしたかぁ?」
男の向こう側から聞こえる声
横に転がっていったバレーボール
「いってぇなぁ…っなにすん、だ…っ…」
逆光で見えないが男性の姿だった。私に乗っていた男は後ろの男性を見るなり顔を青くした。
「あれあれあれぇ~?なにしてるんですかね?明らかに同意の上の行為には見えないんですが?」
「っ、澤村…」
澤村。確か男子バレー部のキャプテンにそんな名前の人がいたきがする。
「これは、そうっ!こいつが悪いんだよ!こいつの性格の悪さが原因なんだ!!」
男は澤村という男性に怯えながらも命乞いのように私を指差して言い訳をする。
「そんなんどーでもいいんだよね。はやくその女の子の前から消えないと、」
そう澤村が言うと澤村の後ろから他のバレー部員がぞろぞろとボールを片手にやってきた。
「バレーボール一発じゃすまないぞ?」
「ひぃっ!!」
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