33人が本棚に入れています
本棚に追加
なんと目つきの悪い部員達なんだろう。男は私から飛び降り、そそくさと逃げていった。
「おぃ!!お前大丈夫か!?」
起き上がるなり大声で近寄る小柄な男性。
「怪我してねーか!?あ、こんなにスカート汚れちまって…って////むむむ、胸元っ!/////」
ひとりで話し出す男性についていけず放心状態でいると、男性はいきなり赤面し私の胸元を指差す。
『(あぁ…)』
さっきあの男に服が破られていたから下着が露わになっていた。
『すみません、すぐにここから消えますから。ご迷惑おかけしました』
洋服を手繰り寄せ立ち上がろうとすると頭上からなにかかぶせられた。
「そんな格好のままどこ行くつもり?また襲われるのがオチだよ。とりあえず俺のジャージ着て。あと西谷、赤面してないでどいて。旭ぃ!」
かぶせられたのは先ほどまで着ていらしたジャージなのだと気づき(しかも澤村さんの)申し訳ない気持ちになる。
『(まだ2月なのに…)』
旭と呼ばれた男性は澤村さんに近づき、なに?といったような顔をする。
最初のコメントを投稿しよう!