【黒髪の幽霊(上)】

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東京某所にあるアパートの【201号室】 それが前に私が住んでいたアパートでした…。 アパートに住み初めてから一年…大した事がなかったと言えばなかった…。 実家を離れてから不思議な現象にあう事は少なくなったし♪ 俺は安心しきっていた… 6月某日そのいつはやって来た… 「うぁ~だりぃ…熱とかマジきついし…」 39度…頭痛と吐き気はなくならない… 「マジ…誰か呼ぼうかな…」 ガチャッ…バタン その時誰かが部屋に入って来た…。 鍵していて…呼んでもないのに来る奴…なおかつ…この寒気がするなくらい嫌な感じ… コツ…コツ… 「あ~マジうぜぇ…」 少しづつ近付いて来る …そばに…きた… 金縛りで上手く見えない… 『〇〇…』 その声は…祖父の声だった… 意識は朦朧としていて… 『〇〇…苦しいんだろ…おじいちゃんと一緒に行こう…』 祖父は相変わらず、優しく話しかけてくれた。 「どこに…」 『天国にだよ…死ねばいい…苦しくない…』 えっ…?祖父がそんな事を言うはずがない… 「お前は…誰だ?」 『クスクス…素直に死ねばいいのに…死ねば楽になる…』 声が一瞬二重に聞こえそして女の声になった… それが…奴が俺にとり憑いた瞬間だった…。
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