【黒髪の幽霊(上)】

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次に目を覚ました時は夜だった…電気をつけて部屋を見回す…。 「夢だったのかな?」 具合の悪さはすっかり良くなっていた…。 俺はシャワーを浴びようと思いバスルームのドアを空けた… 後ろでゾクッとするくらいの気配が… 電気がフッと消える… 振り向いちゃ駄目だ… これは直感…だけど… だが目があっちまった… これは偶然?必然?意図的に?…振り向いちゃいない… バスルームの鏡に写った…奴の姿を… 月明りに照らされて写る奴は… 長い黒髪…整った顔立ちだ…普通に見れば美人なんだろう… 色白で首から縄のネックレスなんかしてなきゃ… 奴は薄ら笑いを浮かべる…クソ…やっちまった… 仕方なく俺は振り返る…がいない もう一度鏡を見る…そこには…既に俺しか写っちゃいなかった… 『まだまだ…終らせない…よ…』 耳元で囁く…殺意の籠った女の子… ガシャン!?コップが割れる同時に… 電気が点いた…。 『ククク…』 俺は…シャワーを浴びて布団に入った…ザクッ… 背中に激痛が走った… なんだ!!!!俺は起き上がって背中を触る… そこには安全ピンが突き刺さっていた… 『あと…5cm…』 で心臓ですね…クソが!? 殺るきマンマンかよ(●口●;) そして始まる奴との生活…。
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