黒髪の幽霊(中)

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それから…俺は寝れなくなった… 恐怖感からストレスから… 睡眠薬を飲みつつ寝る…そんな日々が続いた だけどそんな俺の体調とは裏腹に奴は俺の前に現れなくなった… そんなある日俺はまたも高熱になった…。 「クソ…大事な日なのに…」 試験の日が数日後に迫り…俺は這ってでも学校に行かなきゃならない状況… そんな時…奴は俺の部屋に舞い戻って来た…。 『ふふふ…死ねば楽になれるよ…』 同じ言葉を繰り返す… 『死ね…死ね…死ねば死ねば…』 視界が回る…言葉が頭の中で反響する… 死ねば…いい? 死ぬ事で救われる…? 本当にそうなのかな… 『そうよ♪死ねば楽になれる…死ねば解放される…さぁ一緒に…』 俺はフラフラになっていた…朦朧とする意識の中… 俺は睡眠薬の瓶を手にとり… 一気に胃の中に流し込んだ… ハッとした時には遅かった… 足取りは重くなり…どこへ向かって歩いてるのかも不明確… ドサッ… 何処か遠いところで音がした…。 体が…重い… 『ふふふ…一緒に行きましょ…あたしのセカイニ…』
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