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それから…俺は寝れなくなった…
恐怖感からストレスから…
睡眠薬を飲みつつ寝る…そんな日々が続いた
だけどそんな俺の体調とは裏腹に奴は俺の前に現れなくなった…
そんなある日俺はまたも高熱になった…。
「クソ…大事な日なのに…」
試験の日が数日後に迫り…俺は這ってでも学校に行かなきゃならない状況…
そんな時…奴は俺の部屋に舞い戻って来た…。
『ふふふ…死ねば楽になれるよ…』
同じ言葉を繰り返す…
『死ね…死ね…死ねば死ねば…』
視界が回る…言葉が頭の中で反響する…
死ねば…いい?
死ぬ事で救われる…?
本当にそうなのかな…
『そうよ♪死ねば楽になれる…死ねば解放される…さぁ一緒に…』
俺はフラフラになっていた…朦朧とする意識の中…
俺は睡眠薬の瓶を手にとり…
一気に胃の中に流し込んだ…
ハッとした時には遅かった…
足取りは重くなり…どこへ向かって歩いてるのかも不明確…
ドサッ…
何処か遠いところで音がした…。
体が…重い…
『ふふふ…一緒に行きましょ…あたしのセカイニ…』
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