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〇〇…〇〇…
誰かが読んでる…。
誰…??
俺はうっすら目を開けた…視界がぼやけてよく見えない…
白い服の男に…なんか見覚えのある顔が二つ…
誰…?
『親父?』
『馬鹿野郎瀇瀇』
∑ ̄□ ̄∥)チョーさん!?いやいやいや!?
「親父!?あれっ?ここ何処?」
「ここは救命救急センターだよ」
医者が言った…。
「えっ?何で俺そんな所に居るの?」
「馬鹿!お前自殺しようとしたからだろ!!階段で倒れてるのを大家さんが見つけてくれたんだ!」
「はっ?俺が??何で?」
「グリードの部屋のテーブルの上に…睡眠薬の瓶が空で置いてあった…」
母が泣きそうな声で言った…。
睡眠薬…!!!!アイツか……結局…俺は…負けたのか…
一通り話して両親は一度家に帰って行った…
俺は4日間入院…
夜になって…俺は目を覚ました…。
誰かが運ばれて来た…
前身包帯が巻かれ…苦しそうにもがいている…
ピーーーー…
何処かのベッドでは心肺停止の音がした…
止む事のない呻き声…何時死ぬかわからない状況…
それでも一生懸命に生きようとしている…
もし治っても五体満足に…生きられないかもしれないけど…
それでも必死に息をしている…
負けられない…
あんな言葉で…
死のうとした自分が情けない…
俺は…生きてなくちゃいけないんだ…
生きたくても…生きられない人達の分を生きなくちゃいけない…
だからもう…奴には負けない…
負けてたまるか……!
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