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そうこうしているうちに、食べ終わり、学校へ行く時間になった。
「じゃあ、あたし部活の選定するから、早めに行くね?」
どうやら、花鈴は沢山の部活に勧誘されているらしい。
なんでも、その卓越した運動能力は、どの運動部のエースにも匹敵するだとか。
「ん、じゃあ、僕もそろそろ出るよ。行ってきまーす!」
「いってらっしゃ~い」
母さんに挨拶をして、家を出る。
ドアを開けると、丁度、愛川さんがいた。
「あ、おはよう!」
「あ、うん、おはよう!」
「で、考えは纏まったの?」
「うん、やっぱり、お礼がしたい!」
「あ、そうなんだ、じゃあ、頑張ってね」
そう言うと、彼女はムッとして言った。
「他人事みたいに!あの場に君がいたのも私ちゃんと見てるんだからね!」
え!?
「それってどういう!?」
「そのままの意味だよ、じゃね!」
そういって、そのまま彼女は走り去っていった。
~2ーB教室~
ざわざわ、がやがや。
クラスの騒がしさなんか気にしているほどの余裕はなかった。
「おっす!おはよう河流!」
【ガラガラガラ!】
「よし、今日は、全員出席だな」
ちょうど、返そうと思った瞬間、先生が入ってきた。
というか、なんとも適当な出席確認だ。
「うむ、今日は授業初日だ。気を抜かぬようにな。あぁ、そうだ、今日は学級長を決めるからな、今のうちに推薦や、立候補は決めておくように!」
そう言って、先生はどこかへ去っていった。
「ショートホームルームって、こんなに早いのか?」
「さぁ?」
疑問の残るSHRだった。
~昼休み~
授業が面倒だった。
なぜよりによって、僕が4教科連続で当てられなきゃならないんだ?
「ブハハハハハッ!とんだ災難だったな!」
「うるさい!笑うな!」
今は、授業の前半が終わり、昼休みで、前と後ろで机をくっつけて和也と一緒に弁当を食べている。
「あら?私を忘れてるの?」
心を読んだかのようにタイミングよく話しかけてくる愛花。
「ふふっ、さぁ、どうかしらね?」
『オイオイ、気持ちわりぃよ!オレ見られてるかも!?』
『なら、話しかけないでよ!引っ込んでて!』
いつも唐突に話しかけてくる“彼”は、とんだ気分屋さんなのだ。
「まぁ、そんなことより、早く弁当食おうぜ?腹へってしょうがねえよ」
和也の腹がクルクル音をならしている。
「さて、みんなのお弁当は…………………うわぁ!愛花の美味そう!」
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