第一章 せめて平穏で居させてよ!

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~2ーB教室/2時間後~ 「うぅ~…………………ようやく終わったし~」 これで今日の日程は終わりで、後は……………… 「これで、掃除やって終わりだな!あ、そうそう、今日は部活やるからな?」 「え!?今日から再開なの!?」 僕は、“へる部”という部活動に所属している。 和也を部長として、僕と、愛花と、あと2 名の、計5人で活動している。 僕たちの代で初めて作った、ボランティアをする部活で、和也曰く、「困っている人を助けるヘルプと、部活の“部”を無理やり掛けた」らしい。 “間違ってもhell部じゃないから!!”らしい。 「あぁ、昨日部室見てみたらすごかったぞ?書類の山がぎっちりだったわ」 一応、僕たちの部室は用意されていて、部屋の前にある箱から、“ヘルパーペーパー”と呼ばれる、用紙に用件を書いて、適当に部室の部長の机の上に置いておいてもらい、僕達がそれを解決するという形をとっている。 だが、そんなまどろっこしいことをする人はあまりおらず、直で言いに来る人が大半だ。 そして、この部活が意外と依頼が殺到する。なんでも、生徒会の執行部よりも仕事をしているとかなんとか………………。 「おーい、聞いてたか?」 「んあ?ごめん!もう一回お願いしていい?」 「だから、今日は書類整理だけになりそうだから、覚悟しとけよ?って言ったんだよ」 「あ、うん、分かったよ、覚悟しておく」 「あ、そうそう、それから、まだ愛花は忙しいらしいから、今日はパスだってさ」 そうか………………今日は愛花はいないのか……………… 「まぁ、早く書類を片付けないと、時間的に学校から追い出されるから、早く片付けに行こうぜ?」 「ん、そうだね」 僕達は、掃除を終わらせ、部室へ向かった。 ~へる部/部室~ 【ガラガラガラガラ!】 「あら?ごきげんよう」 中には、金髪のツインロールをした、いかにもお嬢様な人が居た。 彼女の名前は、天龍 麗華(てんりゅう れいか)。 この部活の一員である。 彼女は、この国の産業全てを支えるほど大きい、天龍財閥の長女である。 そんな大それた彼女がなぜこんなちんけな部活にいるのか………………それは、きっと和也を好きになったからだと思う。
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