最近、手の神様とお友達になりました(by パルテナ)

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……あら、お初にお目にかかるかしら?私、天界『エンジェランド』を治める光の女神、パルテナと……え、知っている?それは失礼しました。 それと、新作おめでとうございますって……なんのことかしら?そんなお話、聞いたことありませんけど。 新作が出たら、当然新キャラも出るんでしょうね……その正体はこのパルテナアイをもってしても掴めません。……しらばっくれるな、と言われても……困りましたね。 閑話休題。 時は、ピットに神弓を与え、スマブラ界へ派遣した直後です。 私の元へ、左手首から上が消失した大きな真っ白い左手が浮遊しながらやって来ました。 ふよふよ。 「とっととお引き取りください軍手」 「え、第一声がそれ!?」 ええ、第一声はこれです。何か問題でも? 「性格面に問題があるとは聞いてないぞ、片割れ……」 「一人言言ってる暇があったらとっととお引き取り以下略です」 こんなの私の知ってる女神様じゃない?ふふ、甘いですね。現実というのはそういうものですよ。 そういえば、吐く言葉を選べと言われますねぇ。時々ですが。 「閑話休題。こんな左手とおしゃべりをしている暇は無いのです。」 「あの見たことの無い軍勢に、こっちはどう対抗するか悩んでいたところなのですが……よく私の考えていることがわかりましたね」 しかし貴方が私の口調を真似するのはちょっと無理が…… 「これでも『破壊神』と呼ばれる者なんでな」 あら、この左手……私と同じ類、神様だったみたいですね。 神の威厳というものがまったく微塵もさっぱり感じられませんが、神様だったみたいですね。 「ちょっとちょっと。聞こえてる聞こえてる。酷い酷い」 特に別に大事なことでもなさそうなことを二回繰り返すのは如何なものかと……
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