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「……い、おーい、パルテナさん?」
「ふはっ?」
あらら、いけないいけない。大事な会合中に居眠りをしていたようです。
「いやいや、なるべく簡潔に話したつもりなんだが」
「いやいや、すみませんねぇ」
私は居眠り中、何か夢を見ていたような……気がしなくもないですね。なんでしたっけ?
さっきまで見ていたのに、起き抜けで忘れるとは……大した夢じゃなかったんですね、きっと。
まぁ、置いておきましょう。
今は私と右手さん、左手さんで、大事な会合とは名ばかりの飲み会をしています。
神様がそんな事してて大丈夫なのかって? うふふ、神様にも息抜きが必要なのですよ。
「……以上だ」
「あ、すみません。聞いてませんでした」
「……」
左手さんはお酒をぐいぐい……あらら、そんなに飲んで大丈夫なんでしょうか?
「……パルテナさん、内容は後で資料に纏めておくから、とりあえず飲みましょう」
「えぇ、そうしましょう」
もう既に酒瓶を五本以上開けている左手さんに遅れて、私もお酒を飲むことにしました。左手さん、飲み過ぎです。
……新鮮でしょう?
会話文だけではなく、小説っぽく書かれたこの章。
たまにはこんな文章も悪くはないでしょう? 私が左手さんと出会った時の事を回想してみましたが……ふふふ、実はあれ、半分捏造してあるのですよ。
いえ、嘘ですが。捏造してあるのはちょこっとだけです。確か。
突っ込み所は……そうですね、会合中にお酒を飲んでいたとこでしょうか?
あの二人、今日は人間姿でしたよ。右手さんは左腕一本ありませんでしたねぇ。それに比べて、左手さんは完全体というか……あら、無駄話が過ぎたかしら。
さ、私の小咄はここら辺でおしまいです。
また会いたいですね!
……誰ですか、「会いたくない」とか思ったのは。今夜あたり枕元に立ってやりますよ!
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