第二話

5/17
前へ
/26ページ
次へ
夜になっても雨はいっこうに止む気配を見せない。それどころか、激しくなってきている。 「風が、強くなってきましたね」 「ええ、そうですね」 「どうする、明日、雷とか鳴ってたら。それでもデートする?」 「約束したからね」 「そうだよね」 「あいつドタキャンするとぶちギレっかんな」 「マジ? つーか、あんたドタキャンしたことあんの」 「一回だけ……」 「あーあ……あの可愛い明美ちゃんが」 「恐ろしいよ」 そう言ってキョンはにんまり笑って足を投げ出した。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加