第一話

4/9
前へ
/26ページ
次へ
あたし達は産まれた病院が同じで、幼稚園から中学校までずっと一緒だった。 今年の4月から、高校入学。 そう、やっとキョンと離れられるのだ。 小さなこの街では、高校は近くに二つしか無い。 あたしは家から15分の『西浦高校』に行くのだが、キョンは家から電車で1時間もかかる『門脇高校』を受験し、合格した。 あたしは当然キョンが同じ高校だと思っていたから、正直いってびっくりした。 しかもキョンはずっと内緒にしていて、受験の時に一緒に行かないからおかしいなぁと思って聞いたが教えてくれず、担任もキョンの友達もグルでなかなか教えてくれなくて、高校の合格者が廊下に張り出された日、初めて知ったのだ。 まぁ別に、幼なじみとは言え高校まで一緒とゆう決まりは無いし(当たり前だ。) と心の中で静かに納得した。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加