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「まあ、なんかありゃー、誰かが連絡寄越すだろ。
今日は終わり!
さあ、散った散った~」
「「「へーい」」」
手をヒラヒラさせ、だらりと教卓にうつ伏せる担任、ガーデに慣れた生徒たちは、さっさと荷物をまとめて帰って行った。
先程の古代史で出された課題、翻訳本が図書塔にあったな……と考えていたリューは、友人の声に顔をあげた。
「なあ、リュー。
課題どうする?」
「どうって?」
前方の席より、カディがアワアワとしながら駆け寄って来るのをみて、リューは首を傾げた。
「オレ、歴史苦手なんだよ~。
マジ古代史ヤバい!」
「なんでさ。
苦手って、苦手のレベルが違うだろ?」
常に学年トップ3に不動で名を列ねるカディの台詞は、何が言いたいのかさっぱりだ。
◇◇◇
12歳から入学できるこのサイジンラ学園は、設立当初から「優秀」な人材を育てるため、優秀な子どもであれば身分を問わず入学できる。
特に平民は、優秀な成績を修めるなら、特待生として様々な特典(授業料無料、学食無料など)を受けられる。
カディは、それらの優秀な人材を抜いて通年トップ3ランクインを守り抜いているのだ。
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