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そうしてふと覗き見た円の内は どこか何時もと違っていた。 違和感の正体は直ぐに私の視線の先を捕らえた。 最初真珠色と思しき其れは ユラユラと陽炎に似た仕草を見せながら 花畑を遊泳していた。 不思議なことに やがて僅かに小さな一点へと 大きな真珠を形取ってゆく。 そして瞬く間に 優美な曲線をくねらせる 女の白い柔肌となったのだ。 見開いた瞳は瞬きすら忘れ 丸い膨らみの形取る薄紅色の先端を 愛撫するように凝視する。 やがて するりと流れる肉の膨らみより更に下へ 色は益々の絵となりて 陰影を露わにしてゆく。
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