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帰路の途中に少し前から通っている隠れ家的barがある。
たまたま見つけたbarで、入り口に菜々花の好きな天使のステンドグラスが飾られていたのだ。階段を降りた先にあり、そこでカクテルを一杯だけ呑むのが日課。落ち着いた空間に様々な天使のステンドグラスたち。仕事のことを忘れさせてくれる空間が唯一の救いだった。
何度か通っていたある日。
今日はいつもより早くお店に寄れた菜々花は、店先に見慣れない貼り紙を目にする。
"あなたの魂のルーツお教えします"
そう書かれたチラシには詳しいことは何も書かれておらず、書かれているチラシ自体が昔から貼られていたかのように赤茶色に変色しており、ボロボロになっていた。普段は目に入らなかったチラシに何故か気になってしょうがない。心の奥底の衝動が菜々花に行動を起こさせる。
チラシを勢い良く剥がし、店内に入って行く。
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