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剥がしたチラシから何やら文字が浮かび上がっている。
barに入ったら、天使の記憶というカクテルをご注文下さい。研究所への扉がきっと開きます…とそうすると書かれている。
メニューに天使の記憶というカクテル等存在しておらず、菜々花は不思議に思いながら席に着くとメニューにない【天使の記憶】というカクテルを小さな声でバーテンダーに伝える。男性のバーテンダーは、優しい微笑みを浮かべて優しくそして丁寧にシェイカーを振った。
出てきたカクテルは、棲んだ空のような美しい青いカクテルだった。
ごくりとカクテルを飲み干す菜々花に静かに男性バーテンダーは、行ってらっしゃいませと呟いた。
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