0人が本棚に入れています
本棚に追加
案内されたのは、不思議な機械が置いてある部屋であった。
大きな繭のような物に沢山のコードが繋がれており、コードの先はパソコンがあり見慣れない羅列の番号が並んでいる。
「私は研究員改め、天使のメモリーです。あなた様をずっとお待ちしておりました。ようやく目覚めのタイミングになられたのですね」
メモリーと名乗った女性は、どうやら天使らしい。 状況を理解出来ないでいる菜々花に、続けて説明する。
「私の役目は、人間の魂の記憶の呼び起こし、本来の役目を思い出していただくことです。そのサポートを担当しております。前世の話って聞いたことございませんか?魂は輪廻転生しているんです」
『輪廻転生…私の魂が何処かの時代で生きていたってことでしょうか』
「御名答!!おっしゃる通りです。人間の魂にも転生回数がございます。人生初めての魂もいれば、人生複数回経験している魂もございます」
『何故メモリーさんは、私を待っていたのですか?』
「あなた様はワタクシの担当魂です。ずっとメッセージを送り続けておりましたが、時間が経ってしまいました。100年も…」
『ひゃっ…100年?!』
信じられないことの連続の菜々花は、思わず転倒してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!