第1章 驚愕と絶望

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「警備軍は緩いからな。だがその得意の人命救助に失敗したらどうなる」 「失敗なんて―――」 ロイスが顔を上げ、口を割ったと同時にロイスの胸ぐらをつかみ 軍刀の刃をその喉に突きつける。 「世には"違法のマナを使い、人を殺した"と解釈される。 それが制府軍の耳にでも入ってみろ 一瞬だ。」 軍刀を握る手に力をいれ、喉に突きつけた刃を更に喉に近づけ紙一枚程の隙間を作って刃を止めた。 ロイスはゴクリと固唾をのんで、喉仏を上下させる。 「んなことは…させねえ……っ!」
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