第1章 驚愕と絶望

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ロイスを拘束から解放し軍刀を離すと ロイスは肩から力を抜いて大きく息を吐いた。 スルトはロイスに背を向け、耳元のインカム型の無線を摘まみ応答した。 「はい。こちらスル…」 「おー やっと出たかあ!」 スルトが言い終わらないうちに無線の向こう側で太い声の男の大声が耳をつんざく。 思わず顔をしかめたくなる。いつもそうだ。 「いやあ いくら鳴らしても お前さん気付かんでなあ」 そうだったのか。 スルトはインカムの端末を引っ張り 着信履歴をスクロールしてみる。 6件。
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