第1章 驚愕と絶望

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全く気づかなかった。 無線の音にも気付かずにロイスと揉めていた自分がなんだか気恥ずかしく思えた。 「申し訳ありません中佐。例の輩に捕まりまして。」 少しだけおどけた口調で無線の向こう側 ダラム中佐へ言い訳を混ぜて謝る。 「例の……ぉおお ヒーローの子供達かあ!そうかそうかあ!まぁ お前さんも そう毛嫌いせんで」 豪快 と言う表現が相応しい笑い方をするダラム中佐だがスルトとはそこそこ長い付き合いで スルト自身 唯一信頼を置ける上官でもあった。
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