第1章 驚愕と絶望

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そのあとダラムは余計な冗談を交えて 頼んだぞ と言い残し 無線は切れた。 「任務か?」 背後から声がして 誰かと思ったが さっきまで"ヒーローの子供" ロイスと揉めていた事を思い出した。 まだいたのか と喉まで言葉が上がって来たが 言い合いをしている時間は無くなったので 込み上げた言葉を飲んだ。 「そういう事だ」 手に持ったままだった軍刀を一振りして刃を格納すると 手の中で回転させ 腰の留め具にスライドさせて固定する。
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