第1章 驚愕と絶望

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「殺すのか?」 「さあな」 すでに歩き出していたスルトは足を止めずに背中越しに吐き捨てるように言葉を返す。 「いいことを教えてやる 相手はシンだ 人間の敵う相手ではない 分かったらさっさと帰るんだな。」 そう 相手はシン。 いくらスルトでも気を引き締めてかからなければこちらが殺られる。 必要なら 殺すしかない。 そこらにいるグールや魔物など甘いものではない。 殺られる前に殺らなければどうしようもないのだ。
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