第1章 驚愕と絶望
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スルトの言葉にロイスは何も言ってこなかった。 代わりに背後から徐々に遠ざかる走る音が聞こえて消えた。 シンと聞いて怖じ気づいたのだろうか。 辺りは驚くほど静かだった。 近くで川の流れる音や 鳥の鳴く声が耳に入り、心地がいい。 そういえばまだ朝方だったことを忘れていた。 木々が造るトンネルを抜けスルトは足早に警備軍機動隊隊舎へ向かった。 *
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