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「……ここは…」
気が付くと 蒼空は真っ白な平原に立っていた。
音も無ければ匂いも無い。
見渡す限り 無の世界。
だが 体は暖かかった。
何だか日向にいるような…。
日向 陽射し 眩しい。
眩しい そう感じてまぶたをきつく閉じる。
そこで蒼空は自分がまぶたを閉じていた事に気が付いた。
まぶたを通して 日の光が瞳を包み 眉を寄せてしまう。
暖かい。
蒼空はきつく閉じたまぶたをゆっくりと開いた。
そこは色のない世界。
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