第1章 驚愕と絶望

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* 「……ここは…」 気が付くと 蒼空は真っ白な平原に立っていた。 音も無ければ匂いも無い。 見渡す限り 無の世界。 だが 体は暖かかった。 何だか日向にいるような…。 日向 陽射し 眩しい。 眩しい そう感じてまぶたをきつく閉じる。 そこで蒼空は自分がまぶたを閉じていた事に気が付いた。 まぶたを通して 日の光が瞳を包み 眉を寄せてしまう。 暖かい。 蒼空はきつく閉じたまぶたをゆっくりと開いた。 そこは色のない世界。
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