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「運命?」
と 思い出したその時
「うっ……ぐ」
頭と胸の辺りが焼けるように熱くなり 激しい痛みが蒼空の体を襲った。
蒼空は耐え兼ねてうずくまる。
周りにいた通行人が何事かと どよめく。
「お おい どうした?」
若い男性の声が耳のすぐそばで聞こえ、うずくまる蒼空の肩に 手がのせられた。
だがそれに答える余裕はなかった。
突然、蒼白い光が輝きだし、蒼空の周囲を包んだそれは日の光を受けてオーロラのようになびいた。
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