プロローグ

3/5
前へ
/569ページ
次へ
2000年…… 『さぁ。長年の人類の夢、宇宙人との遭遇に成功したスペースシャトル(ミレニアム)がもうすぐ地球に帰って来ます!』 テレビの向こうに映し出された映像のアナウンサーが興奮気味に話す。 ……その時、僕もそのテレビから送られてくる映像にくぎ付けだった 『地球の大気圏に突入したミレニアムはもうすぐ……あっ!見えました!!ミレニアムです!!』 昼の空の向こうから地上に向かって降りてきたもの……ミレニアム。 その姿が見えた途端、人々は歓喜の声を上げた。 もちろん僕も。 僕はずっと待っていた。僕の憧れの人が宇宙から帰って来るのを。 そして信じてた。 これからはずっと……… だけど、それは一瞬で音をたてて崩れ落ちた。 人類の夢を嘲笑うかの様に…………
/569ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加