47人が本棚に入れています
本棚に追加
現在………
地球の周りの宇宙には人類が打ち上げた人工衛星。
更に遠くには月、火星などと言った星が浮かんでいる。
その中に紛れ、一つの大きな円盤が浮かんでいた。
そう。
宇宙船が………
------------------------------
「ハァ……ハァ……グッ!」
宇宙船の中に鳴り響く警報。赤いランプが光り、空間を赤く染める。
その船内に体から青い体液を滴らせながら走る物影がいた。
「クソッ……シリウスめ……」
物影は小部屋に隠れると傷口を抑え、呟く。
部屋に差し込んだ光に照らされた物影の正体は黒髪のオールバックの青年……人間の様な姿だった。
「だが……こいつは奪った………!」
青年は手に持っていたベルトを見て勝ち誇った様に呟いた
「グッ……」
青年は傷口から流れる青い血を拭うと立ち上がり、ハッチを開けた。
漆黒の宇宙。その中に浮かぶ青く輝く星。
「……地球」
青年はそう呟くとベルトを腰に巻き
漆黒の世界へと飛び込んだ
最初のコメントを投稿しよう!