プロローグ

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現在……… 地球の周りの宇宙には人類が打ち上げた人工衛星。 更に遠くには月、火星などと言った星が浮かんでいる。 その中に紛れ、一つの大きな円盤が浮かんでいた。 そう。 宇宙船が……… ------------------------------ 「ハァ……ハァ……グッ!」 宇宙船の中に鳴り響く警報。赤いランプが光り、空間を赤く染める。 その船内に体から青い体液を滴らせながら走る物影がいた。 「クソッ……シリウスめ……」 物影は小部屋に隠れると傷口を抑え、呟く。 部屋に差し込んだ光に照らされた物影の正体は黒髪のオールバックの青年……人間の様な姿だった。 「だが……こいつは奪った………!」 青年は手に持っていたベルトを見て勝ち誇った様に呟いた 「グッ……」 青年は傷口から流れる青い血を拭うと立ち上がり、ハッチを開けた。 漆黒の宇宙。その中に浮かぶ青く輝く星。 「……地球」 青年はそう呟くとベルトを腰に巻き 漆黒の世界へと飛び込んだ
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