陰狩る少女

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俺が通っている私立七村学園高等部はそこそこの頭があれば入学でき、そこらの私立高校と比べて授業料が安いかつ設備万全の学校と有名である。 もちろん俺もその評判に乗っかって入学した。 特別目立つわけでもない俺は仲のいい友人もすぐにでき、普通の高校生活を過ごすことができていた。 ここで訂正 前章で俺が居眠りから起きるとき明らかに目立ってしまいました。 まぁ実際そんなのはどうだっていい。 入学から2ヶ月たった5月某日。 今日も陰のキキは俺が授業の間音楽室に行ったり、英語のリスニングテストの授業をしているクラスに行って、ごくわずかの生徒にしか聞こえない声で答えを教えたりと、相変わらず気楽にキキなりの学校生活を送っていた。 そんな日の午後のこと。 正しくは下校中のことである。 いつもどうり二人で帰宅していた俺とキキの隣を一人の女子が過ぎていった。 ちなみにその女子は俺の通う七村学園の制服を着ていた。 よくありがちな設定ではあるが、うちの学校は学年ごとに男子はネクタイ、女子はリボンの色が分けられている。 俺たちの学年カラーは青。 そして今すれ違った生徒も同じように青であった。 つまり俺と同じ学年というわけだ。 しかし俺が自分の学年の女子の顔を一人一人覚えているわけもなく、今の女子も始めてみた顔である。
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