1 目覚めた朝の爆弾

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誘われるがまま動こうとするが小僧が離してくれない。 溜め息を吐いているとスノウがクスクスと笑いながら小僧を抱き上げる。 そして俺は……シアラに抱き上げられ長椅子へと連れて来られた。 リナリア以外に抱き上げられるなど……まるで猫みたいだな。 猫扱いされる事が最も嫌だと言うのに。 「スカイは当分リナリア様から離れませんよ。着替えれば良いのに。おっと……ティナとカーパスの様子を見て来ます。話はスノウ様とシアラから」 今、気付いたように足早に立ち上がりヒースが部屋を出て行った。 「ヒースにしては珍しくソワソワしているな」 「当たり前ですわ。ヒース様の孫が産まれますもの。スカイがリナリア様を離すまで私が話をしますわ……そうですわね~スカイがリナリア様をこの国に連れ帰った話でも」 リナリアをトイバスに連れて帰った時の話。それはぜひに聞きたい!。 と言うよりも、よく姉上達が許したな……特にミモザ様が。そこらへんも聞きたいが。 「シラーの姉君の話は聞いているか?姉君達が良くまたスカイに嫁ぐ事を許したな」 「もちろん知っていますわ。直接ミモザ様に聞きましたもの。では……そこから――」 この時思った。 怪しい笑みを浮かべるスノウは、密かに噂好きかも知れないと。 それに、しっぽに感じる痛みは、まだ続き、俺の憂鬱さえも感じない新しい主人の天使の笑みに、スノウとシアラにばれない様に、こっそりと睨み付けたのは言うまでも無い。 .
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