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フランスも独立された旧植民地諸国から未だに頼られている面が多く、アルジェリアの隣のマリという国で反政府武装勢力が手に負えなくなったため、マリ政府から軍隊を送って助けてくれと泣きつかれた。
そこでマリに軍を送ってマリ政府を直接支援した結果、旧宗主国であるフランスにいい感情を持っていないアルジェリアなど近隣諸国の反政府勢力がいきり立ってしまい、あの化学プラント占拠という事態になったという説もある。
旧宗主国とかつての植民地だった国との関係は、このように非常に難しく長く尾を引く。今の日本人の大多数には「自分たちがやったわけじゃないし」という話なのだが、日本人が思う以上に、かつて何らかの形で日本に統治された国、地域の日本と日本人に対する感情は複雑なのである。
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