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然し何時まで経っても衝撃も高熱に焼かれる事も無かった。
「え?なんだ?」
閉じていた眼を開けると輝の足下には大きなタンコブを頭頂部に拵えた天使?が横たわり、傍らにはそれはそれは立派なタングステン製のハリセンが落ちていた。
「お、おい!」
天使?の身体を揺すってみるが応答が無い。
「へんじがない、、、ただのしかばねのようだ、、、」
チーンという効果音を口頭で言いながら両手を合わせ拝む輝。
「ハッ!いやいや違ぇだろ!コイツ天使だろ?!ってか何でイキナリ倒れてるんだ?」
暴れそうだった事は扠置き、意識が無い天使?を気遣い身体を揺すってみたりタンコブを冷やそうと濡れタオルを用意していると声が脳内に響いてきた。
『ごめんなさい輝。その娘って間違いなく天使長のミカエルなんだけど少しばかりそそっかしくてね。チョットだけオシオキしちゃった(笑)』
「おいおい!(笑)ってなんだよ!ってか地上に干渉出来ないんじゃなかったのかよ!」
『いや。身内には干渉出来るわ。処で輝?貴女、、、女の子なんだから端ない真似はよしなさいよ?』
なんたるご都合主義。
「いやいやおい!俺を女にしたのはオメエだろ?大体男に戻せよっ!」
自分の行為を見られたらしい事に気付くと捲し立て煙に巻こうとする輝だったが
『うん?気付かないのも無理ないわね、、貴女は元々女の子よ?ルシフェルとしての貴女も女の子だけど輝として生を受けた時から女の子なの。人間って不思議な因子が絡みあったりしてね外見と中身が伴わない事がよくあるのよ。』
え?なにその実は性同一性障害だったのよ発言は。である
パクパクと言葉にならない言葉を発しながらショックを受けていると
『兎に角、誤解も溶けるようにミカエルには情報も与えて置いたからその娘が目を覚ましたらよろしくね』
念話が、また一方的に切られたが
其れどころではない輝であった。
そして絶賛しかばねなう。なミカエル、、、不憫な二人である。
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