52人が本棚に入れています
本棚に追加
(え?俺ってば実はニューハーフになりたい奴だったって事なの?いやいや彼女だって普通にいた事あるし考えた事も無かったぞ?んな事!)
頭を抱えながら、あーでもないこーでもないと考えていると、フと足下に横たわるミカエルが目に留まる。
「しっかしミカエルだっけか?見れば見る程美人だよなあ。チョットだけ残念な奴みたいだけど。」
今の輝自身の容姿は扠置き、男の子らしい感想を抱く輝。
何だかんだと考えながらも奇想天外な事を受け入れられてるらしい輝は彼自身が施設育ちで両親も知らず、その日暮しに近い生活環境であるからなのかも知れない。所謂世捨て人みたいな感じか
「ったく仕方ねぇなぁ、、」
濡れタオルを冷やし直しミカエルを介抱する輝。
幾度となく繰り返してると漸く気がついた様だ。
「う、、う~ん、、、」
「おい!大丈夫か?」
「もう、、、、もう食べれないよーぅ、、、、そんなに沢山のタクアン、、、、」
気がついたのでは無かった様だ。
何やら不可思議な夢を見てる様ではあるけど。
「……」
ずびしっ!!
無言でタンコブにデコピンをする輝。
「づあっぷ!!!!」
おかしな叫び声を上げて今度こそ気がついたミカエルが跳ねる様に起き上がった。
最初のコメントを投稿しよう!