始まりの衝撃

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「なっ!俺はただ人命救助しようとしてただけだろうが!意識が無い人を助けるのは当然だろ?!」   邪な意識があった輝は猛然と捲し立てる。   『夢なのに?夢の中と貴方は認識してるのに人命救助?それに私の顔に見蕩れてましたよね?』   天使の微笑みとでも形容したくなる程の笑みを浮べ輝に問い掛ける女性   「んだよ、、、気付いてたのかよ。ってかアンタ一体何者なんだ?男かと思ったら女になってるし、大体只の夢じゃないってのは正直薄々感じてる。此処は一体何処なんだ?」   素直に?非を認め女性の眼を見ながら問い掛ける輝。不思議な空間に不思議な女性。夢の中とは思えぬリアルな地面や水中での感覚、、、そんな中でも不思議な程に落ち着いた気持ちで輝は考えていた。   『あら。やはり貴方は気付いてなかったのね?』   寂しげに笑うと目を伏せる女性   『こうした方が速いわ。貴方の質問に答えてあげる。』   吹っ飛ばされた輝の目の前に何時の間にか移動した女性が輝にそっと口付ける。   「ちょ、、」   何してんだと言い掛けた輝の頭の中に直接的に何かが流れ込んできた。   それは、まるで古い記憶が呼び起こされる様な感覚でもあった、、、、     「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」   走馬灯の何百倍もの速さで駆け巡る感覚に思わず叫び声を上げる輝。   ドサッ   そして輝の意識は闇に沈んでいった、、、、、  
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